よく知られているように、日本は現金大国である。日本国内に流通する紙幣と硬貨の総額はGDP(国内総生産)の2割近くに達するが、これは他の先進国と比較してかなり高い。欧米では、コンビニの買い物にもクレジットカードや電子マネーを使う人が多いので、街中で現金をあまり見かけなくなっている。高額紙幣については、ほとんど姿を消したといってよいだろう。

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 日本で現金決済がなくならないのは、日本人が現金好きということに加え、ATM網の整備が進んでいるからだといわれる。現在、日本では約20万台のATMが稼働しているので、ある程度、人が集まるエリアであれば手軽に現金を引き出すことができる。

 しかしながら、便利でラクだと思っていた現金決済にも実は多くの落とし穴がある。確かにATM網は便利だが、ここには多額のコストがかかっている。外資系コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループによると、日本の金融機関はATM網の維持に年間2兆円のコストをかけているという。このコストは手数料や金利の抑制など、何らかの形で利用者が負担しているわけだ。

 現金のコストはそれだけではない。上記のコストはあくまで金融機関のものだが、小売店や飲食店など店舗側のコストを含めると金額はさらに増大する。

 筆者はよくフードトラック(屋台)でランチを買っているのだが、先日、店員の1人が銀行に行ったままなかなか戻ってこないという出来事があった。銀行は長蛇の列になっていたらしく、硬貨のセット(いわゆる棒金)が入手できなかったのだという。店主はその間、釣り銭がなくならないか、ずっとひやひやしていた。

 日本の店舗では、釣り銭を確保するため、かなりの労力をかけて現金を準備しているわけだが、この作業に費やす手間や時間を金額換算した場合、相当な額に膨れ上がるだろう。

●ツケ払いが標準の日本

 「既に存在しているATM網をうまく活用しているのだから、一概に効率が悪いとは言えない」との見方もある。だがATMは現金決済のためだけに存在しているのではなく、他の用途にも使われているからこそ存続できている面がある。逆にいえば、その用途がなくなってしまうと、現在のATM網は維持できなくなる可能性が高い。それは請求書をベースにした銀行振り込みという日本の商習慣である。

 日本では企業間取引の場合、請求書を発行して、翌月末などに銀行振り込みで決済するのは、ごく当たり前の方法である。要するにツケ払いが標準となっているわけだが、よく考えると、このやり方はリスクが大きい。

 本来、製品やサービスを提供する側は、できるだけ早くお金が欲しいはずである。また製品やサービスを買った顧客が確実にお金を払ってくれるという保証はない。そうであるならば、小切手を受け取ったり、カード決済を確認してから商品を出荷する方が安全で合理的なはずだ。実際、諸外国ではそうなっている。

 米国でも請求書ベースの後払いという方法はあるが、それはある程度、信用が出来上がった相手との取引に限定される。そうでない取引の場合には、法人クレジットカードでの決済や小切手を使った代引き決済となるケースが多い。クレジットカードであれば、万が一、相手企業に何かトラブルがあっても、支払いはカード会社が保証してくれるので回収できないリスクはかなり軽減される。

 相手に対する信用供与や回収といった、いわゆる金融業務はカード会社など金融機関に任せ、自身は商品のやりとりなど本業に集中した方が合理的である。

●大規模なコスト削減を迫られている銀行

 ところが日本では、確実に支払ってくれる保証がないにもかかわらず、ほとんどの取引を無条件でツケ払いにしている。しかも代金を振り込むため、従業員が金融機関のATMににわざわざ出向くことも多い(金融機関の法人向けネットサービスは貧弱で手数料が高いのであまり普及していない)。月末ともなるとATMの前は長蛇の列だ。

 一般的な事業会社が、金融業務まで行っているわけだが、このための人件費で企業の利益を圧迫している。

 習慣というのは恐ろしいもので、一度、身に付いてしまうと誰もそれを疑問に思わなくることがある。

 筆者は従来の商習慣を全否定したいわけではない。当時としては合理的な選択であっても、市場やテクノロジーなどの変化によって、今では非合理的になっている部分があるのだ。

 日本でも徐々に電子マネーが普及しており、現金決済を見直そうという動きが活発になっている。一方、メガバンク各行は、大規模な人員削減と店舗縮小を表明するなど、コスト削減が重要課題となっている。背景となっているのは各種フィンテックの進展である。当然、巨大なATM網も見直しの対象となってくるだろう。一連の動きをセットで考え、これまでの商習慣について白紙で考え直してみるのも悪くないだろう。

(加谷珪一)

米国や欧州では電子マネー化が進んでいるが……


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

現金は偽造されにくい、電子化はセキュリティが穴だらけ、日本は現金を使う方が信用できる。海外とは状況が違う、日本のマネーは海外のマネーをする必要はない。


電子マネーはどこまで行っても現金を上回る信用度は得られないんじゃないか?


米「べ、別に偽札に負けた訳じゃないからね!現金決済止めた方が便利だっただけだから!」


日本の現金ほど信用できる通貨が外国には無い 電子マネーは一見便利だがセキュリティ面で問題が多過ぎて話にならない 電子マネー化したら特亜3国に不正利用され被害は2兆どころの話ではない 1万円くらいを携帯にでもチャージしつつ使うのがベスト 上限を超えた際の勝手な借り入れも法で禁止させないといけない


これだけメリットがあると説明されているのに、現金の方がいいというコメントがあるのがすごいというか何というか。保守的というよりは、むしろ変わることに対する恐怖さえ感じる。問題があればクリアすればいいだろう。こんなビビリだらけじゃ、日本が再浮上する日は遠いだろうなあ。


支払方法までグローバル化する必要は本来なら無い、ガラパゴスでやっていけるのならそれでいいんじゃねーの。


電子マネーは3年ほどでトンデモナイ電力を必要とするという記事をNewsweekで読んだ覚えがあるが、その電気代の方が高く付くんじゃないかな?


クレジットカード決済はかなり普及してんだからそれと現金の両立でいいじゃん。あっちこっち手を広げたらそれこそコストかかって駄目


新しいものに対して否定から入る人間がいるのは、万国共通よ。惰性で続けてた無駄な会議が否定されだしたように、無駄な現金輸送も否定の声がその内大きくなるかもな。


↑とにかく新しいものと外国がやってることをありがたがるのがそんなにいい事かねwww


でた3行目「欧米では~」、その欧米の経済はどうなりましたか?


仮想通貨にすれば薄汚いブラック企業にダメージが与えられるよ。政府がブラック企業をなんとかしようにも限度があるが仮想通貨なら追えるからな!消費税に仮想通貨が組み合わされば更に効果は抜群だ。ブラック企業とその犬社畜どもを地獄に落とせ・・・!


ガラパゴスと蔑むだけのグローバル信者も、自説に都合のいいところだけをつまみ食いしているだけだしな。単に他人を見下して悦に浸りたいだけ。


お釣りの心配がなくなるのはいいことだ。


最近「キャッシュレス信仰」というかバイアスのかかった記事が多すぎてウンザリする。


 どこでも使える現金を限定的な店舗でしか使えない金券に交換しよう って話ですね。分かります。だいたいこの手の話はその金券扱う人間がするから信用ならない。クレジットカード会社。あんたらだよ。


ATMは設置する必要ないが電子決済は機器を導入せにゃならんからなぁ。導入すりゃあ偽造クレカの注意に警察来たりするし面倒くさい


南米とか銀行の近くにガソリンスタンドみたいな施設があって、現金を車の窓から直接客に届けるようになってる。そうしないと現金を持って外に出た瞬間に強盗に襲撃されるから。現金を持ってるのが命の危険になる国もあるからね。


とっとと仮想通貨を政府主導で作れ。生活保護や年金や低所得労働者の賃金補填に日本政府の仮想通貨を使えば良い。


日本がこの先世界に取り残されると懸念される一大要素がこの「現金至上主義」。内需が未だ回復しきらない今日、少子高齢化で外需依存経済に移行する将来、こんな偏屈な古びた考えは絶対に足枷になる。一番は英語力だが、技術の進歩にもっと日本人が敏感にならなくちゃ日本に未来はない


9割クレカで払っているので個人的にはどうでもいい。原始人はキャッシュを使い続ければいいんじゃないかな?仮想を脳の中で具現化出来ないんだろう、原始人は。


そもそも電子決済は決済手数料が売り上げの数%とられる。クレカならスキミングのリスクが常にある。カード会社は100%保証してくれるわけではない。などのデメリットも踏まえた上で日本では現金で十分と判断する人が多いのでは。


現金主義で問題ないだろう というかさ日本の場合セキュリティと偽札問題 どっちが対処しやすいかって話でな


肝心なのは現金か仮想通貨か、ではないんだよなぁ…経済を作るのは人間なんだよ。


生活保護や年金や低所得労働者の賃金補填分は有効期限ありのものとなる。そうなると現金は使いたくないから使えるお店で使うことになる。仮想通貨に対応しない店は潰れるかもしれないね。現金信仰を利用して逆に仮想通貨を普及させると。現金と仮想通貨を同時に運用するだけで現金が実際になくなるのは100年先の話でしょ。


店側のクレカ手数料やらが高すぎるのとそもそも国民にそういった知識がまったくないのが合致した結果やろうな 仮想通貨=電子マネーとかいってるとんちんかんな人が平気で議論に交じってくる程度にはよくわかってない人がかなりいるからしゃーない


日本は全てにおいて遅れてんだよ。バカのせいで。


仮想通貨を使用している国は、勿論アメリカの様な大国もあるけど、中国みたいに通貨の信用度が低い国での発達度が高い。流通通貨が信用できないから。日本みたいに現金が信用できるものとして流通しているのは有難いもので、そんな日本円を仮想通貨に今すぐ変える必要があるかといわれると…。ただ観光立国を目指すなら世界で利用者が増えている仮想通貨を利用できる場を大幅に増やすべき


仮想通貨の導入と労働者の保護とブラック企業の抑制。そこらへんの調整で難航してるのか。多分、仮想通貨の導入後に生活保護費が仮想通貨に切り替わるかわりにまた上がると予想。いま、生活保護費を下げたのはその布石だろうね。