みんな大好き炭酸飲料。暑い夏でも寒い冬でも、いつでも飲みたいものですよね。

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 ところでこの間友人と会ったときに「歯がコーラで溶けるわけないよな」という話になりました。

 彼は25歳になった今でも「炭酸を飲みすぎると歯が溶けるよ」と周りの人に言われるそうです。もしかして、読者のみなさんもそんな経験がおありですか?(筆者は言われたことがないのです)

 筆者の直感でも、「歯が炭酸で溶けるわけない」です。なぜなら歯が溶けたことがないので。でも本当かな? ちょっとずつ溶けてたりするのかな?

 というわけで、ちょっと歯と炭酸について考えて、堂々と反論してやりましょう。

●炭酸は酸性

 おそらく、炭酸で歯が溶ける派の主張は、「炭酸は酸なんだから酸蝕歯(さんしょくし)になるはずだ」というものでしょう。

 酸というのはもちろん、酸性・アルカリ性の酸性。この世のすっぱいものが大体持ってる性質のことです。リトマス紙を赤色に変えたりBTB溶液を黄色に変えたりします。炭酸もこの仲間です。

 「酸蝕歯」というのは初耳の人も多いでしょうが、読んで字のごとく、酸によって蝕(むしば)まれた歯。酸の影響で歯が溶かされてしまったという症状です。虫歯とは違います。虫歯菌とは関係なく、外から来る酸によって歯が溶かされている状態を言います。

 炭酸が酸なら、酸蝕歯になるやんけ! とお思いの方はちょっとお待ちを。筆者はそこに疑問を覚えました。

●歯の材質

 炭酸ってかなり弱い酸のはずなのに、歯みたいな固いものを本当に溶かせるのか?

 歯がどれくらい固いかは、何でできているのかを調べるところから。グリコ健康科学研究所によると、歯の固い部分のほとんど(ハイドロキシアパタイトと呼ばれます)はリン酸カルシウム(の1種)だそうです。

 高校化学をやった皆さんはそろそろ分かった頃ですか? キーワードは「弱酸の遊離」です!

●弱酸の遊離

 弱酸の遊離とは、「弱酸の塩に強酸を加えると弱酸の方が酸に戻り、強酸が塩になる反応」です。

 例えば、酢酸ナトリウムの水溶液に塩酸を加えると、酢酸が遊離して塩化ナトリウムができる、という反応。もちろん逆は起こりません。

 塩(えん)は酸とアルカリの中和でできる生成物の総称で、塩化ナトリウム(食塩)は塩酸と水酸化ナトリウムの塩(えん)の一種です。

 すごーく単純化してしまうならば、「弱いものは強いものから奪われる」ということになります。奪われる=溶かされる、と考えて大丈夫です。

 弱酸や強酸という表現をしていますが、もちろん酸同士の相対的な強さで決まります。今問題にしているリン酸カルシウムと炭酸ですが、リン酸は強酸というほど強くはありませんが、明らかに炭酸よりは強いです。炭酸は酢酸よりも弱い酸です。

 受験生の皆さんのお役にも立てるよう、フェノールも入れておきました。硝酸は酸化力を持ち、銅を溶かせるので星5です!

 というわけで、より強い酸であるところのリン酸が炭酸程度で遊離するはずもなく、炭酸が歯を溶かすことは不可能なのです。

●まとめ

 というわけで、弱酸である炭酸はそれより強いリン酸の塩である歯を溶かすことができないという話でした。

 参考までに歯医者さんのサイトを見てみました。酸蝕歯というのはお仕事で硫酸(強い酸の代表!)などを扱う人に見られる症状だそうです。

 また、炭酸飲料で歯が溶けるという話は、単に虫歯にならないよう子どもに言い含めるときにこの表現が用いられたのだろうとのこと。なら最初から虫歯になるって言わんかい!!

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参考:

コーラを飲んでも歯は溶けない!歯が溶ける酸蝕歯と虫歯の違い-医療法人和歯歯会スマイリー歯科



(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

炭酸で歯が解けないことはわかりましたねぇ〜コーラは炭酸だけでできているのでしょうか?


昭和初め辺りからこんな事言われたのだっけ?骨もとか言われてたのだっけ?


大体この記事の内容、コーラ関係ネーじゃん。コーラのPH2.2だぞ!


知ってた。フライドチキンの骨なんかでドヤ顔で解説するやつは血液がコーラにでも置換するんでしょう。


炭酸についてはむしろ「フラミンガム研究」では?毎日炭酸を飲むのはやっぱよろしくないよ


コーラで歯が溶けるんなら、他の食品でも該当するっていうね。まぁ、酸蝕歯になる前に虫歯で溶けるのが先だろうし、多少なら溶けても唾液で再石灰化されるから大丈夫。間食と甘いものは控えよう


でも、確かに科学的に見れば否定はされるけど、でもその例えって昔の人の戒めみたいなものじゃないだろうか?コーラのみならず、過度な摂取は病気を引き起こす=子供にも判りやすく伝える まあ、あまり馬鹿にはできないね・・。


どんだけPh値高いのよ?


そもそも溶けてたら販売しない気がするんだが


炭酸というより、糖分で虫歯になりやすいことから噂になったのでは?


酸ではなく糖が問題 飲んだらすぐ歯を磨くか最低限口を漱ぐべし


大学化学から言うとpHが低いと歯はイオン型に平衡が偏って溶け出すと思いましたまる


これ歯だけではなく身体中の骨も溶けるとか、ガキの頃噂されていたなー。てか実際溶けたら販売どころか製造中止になっているだろ


酸味料(おそらくリン酸)も入っていたような?それでもそうそう溶けはしないが、砂糖のほうが多飲には厳しい。


これ炭酸で直接溶けるんじゃなくて、炭酸で口の中が酸性になってじわじわ溶けていくんじゃなかった?だからお茶とかで中性に戻せば大丈夫って聞いたけど…


コーラーは糖分も非常に高くデブになりやすい 特に子供はカロリーとか気にせず好きなだけ飲むからそれを防ぐために親が脅してるだけ まあ、子供には骨が解けるくらい言わんと怖さが伝わらんからやろうな 


溶けました!っつってやった実験がモデルを長時間漬け込んだとかガバガバ実験条件だから反論はすげー簡単なんだよね。飲む程度の接触時間でガンガン溶けるんなら歯以外にも損傷を引き起こすレベルになる。ただし糖類、テメーはダメだ


炭酸で溶けなくても砂糖多いからちゃんと歯を磨かないとだね。


炭酸飲料で歯が溶ける話は小さい時に聞いたけど(40年以上前)子供時代にすでに有馬の炭酸せんべいでも解けるのかと言って論破したんだがねw


どうせコーラ嫌いな人が適当にでっちあげていってるだけでしょ、しかし歯磨きはしような


コーラの動画で金属ピカピカになったりするよね・・・・美味しくも感じないし、よく飲めるよね。(むしろ健康被害がすごそうなのによく騒がないね。)


中学校の頃自由研究で自分の抜けた乳歯をコーラに漬けて、3日毎に新鮮なコーラと取替る環境で実験を行ったら 20日位で表面のエナメル質は無事だが内部が溶けてドーナツ状になったよ。 コーラのどの成分が作用したかの実験はしてないから不明だが


そもそも炭酸飲料をずっと口の中に入れてるわけじゃないだろ。むしろ清涼飲料の飲みすぎで糖尿病になったりと、そっちのリスクのほうが大きい


炭酸より酢のほうが溶ける。


知ってた。


糖分が多いので、コーラを飲んだまま(うがいなどせず)放置してると虫歯になるよ(結果歯が溶けるよ)というのが、伝わるうちにコーラの炭酸が歯を溶かすよにすり替わって広がったんでしょうねぇ。


この事で小学生の時は炭酸飲料は飲ませてもらえなくて中学生になって下校中に買い食いした時に炭酸飲料を飲んだらゲップがなかなか出せなくてお腹痛くて苦しかった(苦笑)やっぱある程度の経験がないとダメなんだって思った


そんなのやったっけなあ…(来年受験生の屑)


コカコーラが秘伝のタレの成分を公表しなかったから、当時の消費者団体に毒だ歯が溶けると嫌味言われたのが始めだと、昔聞いたことがある